平和外交研究所

中国

2014.01.02

習近平主席の「深改組」組長就任

12月31日の多維新聞や1月2日の大公報などは、12月30日の政治局会議で習近平が「中央全面深化改革領導小組(「深改組」と略称)」の組長になることが決定されたことに注目している。
この小組は先の三中全会で設立が決定されたものであるので小組自体もその長も新しく、前例はないが、従来の常識からして首相が担当することになっても不思議でないと思われているらしい。習近平主席と李克強首相の間には一種の争いがあると三中全会以降ささやかれてきた経緯があるところ、今回の習近平の「深改組」組長就任はそのようなうわさが事実であることを示している。
多維新聞はさらに、習近平はこの小組だけでなく、今後設置されるいくつかの小組の組長に就任するだろうという中国内部の情報をも報道している。

2013.12.31

中国雑記 2013年末まで

○中共中央農村工作会議 12月23~24日
食の安全、農村の基本経営制度、農産品の質と量および安全、「誰が植えるか(谁来种地)、農村社会の管理の5項目が議題。農民の身分も討議。
24日付の多維新聞によれば、「連続して増産」と言わなかったのはめずらしい、今後食の安全が経済面での最大の課題となることは12月初めに開催された中央経済工作会議でも言われていた、2012年に中国の食糧自給率に重大な問題が現れていたそうである。
○中共中央政治局会議 12月30日
腐敗が主議題であった。表には出ていないが周永康関連が最大の問題か。会議の最後に《党政领导干部选拔任用工作条例》を採択。
○新華社が「軍網」サイトを開設 12月。
○三中全会後、黒竜江、浙江、甘粛省で武警の司令官が交代しており、さらに四川でも調整が行われている。

2013.12.24

中国在留の日本人は減少していない

日本人が中国から離れる傾向があるというのは少なくとも数字から見る限り事実でない、と中国の雑誌『瞭望東方周刊』第522期掲載の記事が言っている。同雑誌は新華社が発行している。主な内容は次のとおりである。

日中関係は複雑化しているが、日本人が中国に滞在している状況は両国を観察する興味ある窓口である。
在中国の日本人の数は2003年から2007年にかけ急速に增加し、2008年に対前年比で1977人減少しただけで、2010年前後から再び増加が始まっている。低レベルに落ち込んでいるのではない。
2012年10月から2013年10月の間に、15.03万人の日本人が、台湾を除く中国領土で居住している。
一方、この一年、日本には约45万人の中国人が滞在しており、これは在日外国人のなかで第1位である。2011年の日本の総務省の数字である。

世界で日本人が多い都市50のうち10は中国である。
第1位はロスアンゼルスの7.14万人で、次が上海の5.74万人であり、ニューヨークの5.33万人、バンコクの3.99万人、ロンドンの3.83万人と続いている。
香港在留の日本人は2.31万人(世界で第9位)、北京は1.15万人(第17位)、蘇州1.07万人、台北8028人、広州7010人、深圳5164人、大連4905人、天津3157人となっている。
中国の政治の中心である北京では、過去3年日本人の数は10103人、10355人、11596人と増加傾向にある。

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