平和外交研究所

2013 - 平和外交研究所 - Page 40

2013.08.15

A級戦犯を祭ること

8日のフォーリン・プレスセンターでのブリーフィング(14日本ブログに掲載)に関し、新華社は次の通り報道した。内容はほぼ正しい。
Japanese leaders must refrain from visit the Yasukuni Shrine, Japanese scholar and former diplomat Yoshiki Mine said Thursday, adding that A-Class war criminals should never be honored.
“I believe that the Japanese leaders either on the day, Aug. 15, or any other day should refrain from visit the shrine,” Mine said during a speech in Japan Foreign Press Center.
He said there are many people in Japan hold similar opinion. But those who have strong national sentiment brush aside this kind of assertion, it is very pity.
The scholar who now works at the Canon Institute for Global Studies also said those A-Class war criminals should not be honored in Yasukuni Shrine, considering Japan had officially signed the San Francisco Peace Treaty and accepted the Tokyo Tribunal.

私は、いわゆるA級戦犯は靖国神社が祭るべきでないという意見であるが、同神社は国家施設でないので、最終的にはその判断次第である。問題は、政府としての姿勢。
一方、立派に戦って戦死した人は尊敬しており、顕彰すべきであると考えている。この考えは、6月23日に本ブログに掲載した「戦死者評価は個人基準に」に示している。

プレスセンターでは、尖閣諸島に関し、日本の立場はどこから見ても正しいということと、中国の海洋大国化戦略との関連があることを指摘したが、新華社はこれらのことは何も報道しなかった。驚くことではないが。

2013.08.15

憲政論争

最近注目した報道
○文化大革命中、迫害を加え人を傷つけた元紅衛兵の謝罪が各地の新聞で報道されている。(毛沢東派批判?)
○趙紫陽の秘書であった鮑彤は、「憲政の有無は憲法自身の生命を決めるだけでなく、中国の死活を決定する」と論評した(米国系の「自由アジア放送」か? 明報14日による。 これは「憲政」擁護論であろう)。
○8月5、6、7日,人民日報は3日連続で「憲政」に批判的な文章を掲載した。これに対しインターネットで人民日報に対する強い批判が起こると、同紙は11日に突如、胡耀邦の子、胡徳平が9日の『经济観察報』に発表した「憲政」を擁護する論評を転載した。ただし、そのままでなく「憲政」擁護の印象が薄めるよう標題に手を加えていた。
(多維新聞8月11日)

2013.08.14

北の十大原則改正に関する環球時報

8月13日の多維新聞(海外の中国語サイト)は次の通り報道。
「北朝鮮がごく最近「党を樹立する唯一の思想体系十大原則」を改正して「我々の党と革命の血統―白頭山血統を永遠に維持していかなければならない」と記載したことに関し、韓国の新聞は、これは「正式に世襲制を宣言」したものだと解説しているが、『環球時報』は13日の評論員論評で、韓国の新聞は北朝鮮に対し敵意を抱き、いつも漫画のように蔑視する傾向があると指摘した。ところが、『環球時報』(人民日報の傘下)の編集長胡錫進はミニブログ(微博)で、これと違って「北朝鮮は社会主義国家とは思わない。世襲制国家だ」と述べている。同編集長はかねてから民族主義的傾向が濃厚な左派とみなされている人物であるが、同紙の評論と矛盾したことをミニブログで書いたのは、方向転換の始まりかとうわさを呼んでいる。」

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