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2013.08.19

米軍の駐留に関する米比協議(中国の見方)

米軍の駐留問題に関するフィリピンと米国の協議が8月15日に終了した。これに中国が強い関心を示しているのは当然だが、どのように思っているのか。
南沙群島の正面に位置するパラワン島のフィリピン軍基地に米軍が駐留する可能性があること、その規模、装備などは不明であること、新しい米比協定は行政協定でありフィリピンの上院の批准を要しないこと、など事実関係の報道に努めている(多維新聞8月16日)。
つぎのような言及もある。
「中国とフィリピンとの間の南沙群島およびその周辺海域の領土をめぐる争いはますます激化している」「米軍の勢力拡大は新たな緊張を作り出す可能性がある」「フィリピン当局が駐留米軍の規模、いつ駐留するかについて何も説明しないのは「人を心配させる」」「ワシントン・デイリーによれば、「中国は、米国が軍事的プレゼンスを拡大させることに対し逆にネガティブな反応をする可能性がある。米軍増強はフィリピンの安全を高めると同時に、中国の強硬な反応を惹起する両刃の剣である」と報道している。」

2013.08.18

金日成・金正日基金

北朝鮮は金正恩第1書記の指示のもとに、金日成主席と金正日総書記の遺体を安置した宮殿を建設しようとしており、3億3千万ドル以上を投じたが、資金は不足している、そこで「金日成・金正日基金」を設けて献金を募っており、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に対しても協力するよう要請して来ており、朝鮮総連中央本部は資金を集めるため全国の組織に通達している、しかし、朝鮮総連内部では不満が上がっており、基金が機能する見通しは低い、などと産経新聞が報道している、(8月18日産経新聞ニュース)。
この報道の内容は、やはりそうかと思わせるものであり、このことにも金正恩第1書記の気ままな指示で動く現政権の性格が表れているのではないかと思われる。

2013.08.14

北の十大原則改正に関する環球時報

8月13日の多維新聞(海外の中国語サイト)は次の通り報道。
「北朝鮮がごく最近「党を樹立する唯一の思想体系十大原則」を改正して「我々の党と革命の血統―白頭山血統を永遠に維持していかなければならない」と記載したことに関し、韓国の新聞は、これは「正式に世襲制を宣言」したものだと解説しているが、『環球時報』は13日の評論員論評で、韓国の新聞は北朝鮮に対し敵意を抱き、いつも漫画のように蔑視する傾向があると指摘した。ところが、『環球時報』(人民日報の傘下)の編集長胡錫進はミニブログ(微博)で、これと違って「北朝鮮は社会主義国家とは思わない。世襲制国家だ」と述べている。同編集長はかねてから民族主義的傾向が濃厚な左派とみなされている人物であるが、同紙の評論と矛盾したことをミニブログで書いたのは、方向転換の始まりかとうわさを呼んでいる。」

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