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2013.08.13

北朝鮮の「10大原則」39年ぶりに改正

憲法や労働党規約より上位の「党の唯一思想体系確立の10大原則」2013年6月、39年ぶりに改正
「白頭の血統」を強調し、世襲を明文化
「プロレタリア独裁政権」という言葉を削除
「共産主義」も消え、「主体革命」が加えられた
「核武力を中枢とする軍事力と堅固な自立経済」を持つにいたった
(以上は朝鮮日報の分析)

2013.08.01

麻生副総理の憲法改正発言

7月29日の麻生副総理の憲法改正に関する発言のうち、ナチスへの言及については多くの人、国から指摘、批判されているので繰り返さない。
発言全体を通じて理解できないのは、「憲法の改正は狂騒、狂乱のなかで決めてほしくない」と繰り返し述べていることである。その後の同副総理の説明でもそれが言いたかったことであることをあらためて確認している。
しかしながら、憲法の改正という一大事について激しい議論が起こるのは当然であり、憲法改正が静かに、粛々と進むというのは想定できないどころか、むしろあってはならないことである。
麻生副総理は「狂騒、狂乱」という言葉を使っているが、具体的にどのような事態を想定しているのか。また、実際にそのような言葉が適切な事態が起こっているのか。

2013.07.28

朝鮮戦争休戦60周年

7月27日は朝鮮戦争休戦60周年。ピョンヤンで軍事パレードが開催された。
崔竜海朝鮮人民軍総政治局長が、現在のもっとも喫緊の課題は経済文化建設を進め、人民の生活水準を向上させることであると述べたのは興味深い。第一に、金正恩第一書記は演説を行わなかったので、崔竜海総政治局長の演説が北朝鮮を代表していたからである。第二に、経済建設と人民生活の向上を最重要視したのは、今年の春、北朝鮮がきわめて好戦的であった姿勢を改めた(実際は、いったん止めた程度かもしれない)際に、金正恩が経済建設と核開発を同列において重視している姿勢を示したのとも異なっているからである。第三に、このように経済建設の重要性のみに重点を置いた演説を軍の政治局長が行ったからである。

北朝鮮の対外姿勢は短い期間内にかなり激しく変化している。これは金正恩第一書記があれこれ注文を付けているためではないか。想像にすぎないが。

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