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2013.09.27

軍事用無人機を規制しよう

最近、無人機の危険性を懸念する声が高まっている。兵器のハイテク化が進み、地球の反対側からも無人機を操縦し、敵を攻撃することができるそうで、攻撃の対象からは遠く離れているのでゲームのような感覚で人を殺傷することになると指摘されている。攻撃される側はたまったものではない。誤爆などで無辜の市民が殺傷されることも実際頻発している。
このような非人道的な兵器であるが、規制するとなると考えなければならない問題がいくつかある。
無人機は軍用だけでなく、農薬の散布など民生用にも使われている。欧米ではパイロットがいない旅客機を飛ばすことも検討されていると聞く。そんな飛行機に乗ることなどありえないと思うが、ロケットで月へ行くことが実現すれば、パイロットなしになるのではないか。乗員がいるとしても基本的には一緒にいるだけで、旅客機のパイロットのようにロケットを操縦するのではないであろう。また、問題は飛行機に限らない。ロボットは我々の生活において幅広く利用されているが、軍事利用されることもある。それほど遠くない将来に就航するリニアモーターの超高速列車は無人車だそうだ。
要するに、無人機は民生用にも軍事用にも利用することができる、いわゆる汎用品であり、それだけに規制の実現は困難であろうが、猶予はならない。一つの考えとして、無人機に攻撃用兵器を搭載することをいっさい禁止するということに焦点を絞って検討を進めていくのがよいと考えてみたが、ロボットに兵器を搭載して飛ばすようなことが将来ありうる。空を飛ぶ鉄腕アトムに攻撃能力をつけるようなイメージだ。これはまだないとしても、いわゆるスマート爆弾は一定程度爆弾自身が標的を探し、それに向かっていく。このようなロボットも視野に入れておかなければならない。

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2013.09.25

シリアの化学兵器に関する安保理協議など

先般の国連の調査報告は、ダマスカス近郊で化学兵器が使用されたことを認め、どのような状況であったか、その種類などの分析は行なっているが、肝心の、誰が使用したのか、シリア政府か、反体制派かについては断定に至っていない。一部の西側政治家やメディアには、シリア政府が使用したことはほぼ間違いがないとするものもある。
国連は再度調査団を派遣すると言っている。本日(25日)中にも始めるそうであり、さらに事態が明らかになることを期待したい。
化学兵器の廃棄は合意に達するまではもちろん、その後も複雑なプロセスであり、時間もかかる。安保理での決議は早期に成立させなければならないが、米英仏とロ中の意見の溝はまだ大きいようだ。前者は、予定通り進捗しない場合強い行動も必要であることを決議に反映すべきだとし、ロシアは、もしそうなった場合はその時に検討するのがよいと主張している。シリア政府は化学兵器廃棄に同意しているが、米国などが武力行使をしないことが条件だとしているので、米英仏のような内容の決議案ではその点がクリアできないという考えなのであろう。シリア政府は引き延ばしの口実に使うかもしれない。
これらは、各国政府のみならず、我々一般国民も予測できたことであり、それが再び起こってしまったのは残念至極であるが、最近はイスラム原理主義者の活動が活発化しているそうであり、事態はさらに複雑化する危険もある。

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2013.09.24

北朝鮮の経済建設重視?

金正恩第一書記は今後経済建設を最優先すると、北京で開かれた6カ国協議10周年記念シンポジウムで北朝鮮の李容浩外務次官が語ったそうである(18日 大公網9月22日)。
たしかに最近は金正恩第一書記の経済関係視察が顕著に増えている。就任して間もないころは、夫人とともに幼稚園など各種施設を訪問することが多かったが、ある時から軍関係の視察が圧倒的に多くなり(夫人同伴はほとんどなくなった)、その傾向は2013年の春まで続いた。そして最近は、軍関係の訪問が目立って少なくなった。
軍関係施設への訪問があっても軍人の生活が話題になるなど、ひところの軍事施設で気炎を上げるのとはかなり様相が異なっている。また、国家目標の優先順位を核兵器と経済の二本立てにしていたのを、今後は経済一本に絞ることにしたということであれば、これまでの方針とはかなり違ってくる。
このような方針の修正が真実あったのであれば、どのような理由によるのか。軍の高級人事を頻繁に行うなど金正恩の気まぐれが影響しているか。それとも、金正恩第一書記はもともと経済建設を進めようと考えていたが、その前に軍を大事にしていることを示し手なずけておこうという深慮遠謀があったのか。真相がより明確になるのはそう遠い将来のことではないかもしれない。

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