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2013.10.18

革命派と既得権益のせめぎあいか

三中全会を来月に控え、革命路線をめぐるせめぎあいか。
(革命路線重視派)
○最近、「群衆路線教育実践活動領導小組」は「習近平が行なった重要講話をよく学習し、民主生活会を立派に開催することに関する通知」を発出した(新華網 10月4日)。批判・自己批判をよくし、形式主義、官僚主義、享楽主義および浪費・贅沢の四問題の解決を促し、「民主集中制」を強調、すなわち党の方針にしたがうことを要求するなど厳しい革命路線重視である。
○独立の学者、高瑜によれば、薄熙来の裁判は左派のなかで強烈な反発を生み、同人に対する支持はさらに強まるであろう。いわゆる普遍的価値、新聞の自由、公民社会、公民の権利、中共の歴史における誤り、「権貴ブルジョワ」および司法の独立を話してはならないとする「七不講」は毛沢東時代の「革命化を歌う」ことに戻ることである(明報20130923)。
○「普遍的価値」を主張する者は、マルクス主義をマージナライズし、既得権益集団に各種の方法を用いて利益を得させようとしている(新浪微博20130904)。
○鄧力群の自叙伝の出版。胡耀邦との関係、恩怨を論じている。左派の代表である鄧力群の擁護か(多维历史)
○周恩來の研究者、高文谦が海外で出版した『晚年周恩来』には問題があるとして毛沢東を擁護。
○毛沢東の『反对本本主義』の原名は『調査工作』で、毛沢東は教条主義に反対し、調査の重要性を説いていたと論じるもの。
○習近平の8・19講話で宣伝工作の在り方についてしばしば言及、批判し、指導幹部はいくつかの「ハケ」を持っていなければならない(色を変えて塗ること、つまり、いくつかの顔を持つことか。)、群衆を信服させることも、「中国の夢」を「概念化」することも「通俗化(庸俗化)」することも批判しなければならないと述べた(多维新闻20131006)

(革命路線批判派)
○習仲勳と胡耀邦との密接な関係を描いた『文史参考』の出版。
○習仲勳の生誕百周年記念に同人の開放改革への功績をたたえた論文。


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