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2013.08.05

民主化運動批判の「王小石」論文

8月1日、新華社網が「王小石」名義の「中国がもし不安定化する(動蕩)とソ連の場合よりも悲惨なことになる」という論評を流した。そのなかで、筆者は、ソ連解体後の諸々の困難をあげ、中国のインターネットで民主主義と憲法擁護を論じる「右派」や中国の民衆を痛烈に批判している、と多維新聞が報道している。
この「王小石」は実在の人物でないそうで、インターネットでは本人探しが行なわれ、文章の癖などを比較検討した結果、この人物は社会科学院の党組副書記兼副院長の李慎明であることが判明したというコメントもついている。
この文章が民主化の要求をいさめていることは明らかであるが、なぜそのようなことを今、大々的に問題にしているのか。

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2013.08.04

高崗の記念碑

高崗記念碑の竣工式が6月23日行われたという。8月2日の鳳凰網(香港のフェニックス・テレビ)が写真付きで報道している。死亡したのは1954年であり、毛沢東、劉少奇、周恩来、鄧小平らと対立し、批判されたのが原因であるというのは歴史事実である。
部分的であるにせよ、この人物を誰が名誉回復しているのか。中共中央が認めていないはずはない。背景は何か。

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2013.08.04

鄧小平の三女鄧榕の出国

鄧小平の三女鄧榕(「鄧蓉」とも書く)が、7月28日の早朝、家族とともにオーストラリアへ出国した、これに先立つ6月下旬、鄧樸方(兄。文革中の迫害が原因で障碍者となった)が1千億ドルを持ち出して出国し行方不明となっており、北京はその行方を追っている、と7月28日の多維新聞(海外に活動拠点がある中国語サイト)が伝えている。ただし、これらはネットで流れている情報であり、事実は必ずしも確認されていないとも付言している。
鄧榕は鄧小平の私設秘書を務めた。『わが父鄧小平』の著書があり、子女のなかでも鄧小平について対外的にもっともよく説明した人物である。「補聴器兼拡声器」とも綽名されていた。
中共中央の権力闘争と関係があるか、全く個人的な問題か不明。

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