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2013.08.30

北朝鮮総参謀長の再度の解任

北朝鮮の金格植(キム・ギョクシク)軍総参謀長が解任されたと韓国の中央日報が報道している(8月30日)。金格植は今年5月に玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)の後任として総参謀長に昇進したが、わずか3カ月で更迭されたことになる。
いつものことながら、北朝鮮内部で何が起こっているか情報は少なく、分かりにくいが、金正恩が高級軍人の人事をいじるのが目立っており、金正恩が就任以来軍のトップである総参謀長)を交代させるのはこれで3回目である。金格植は金正日時代の総参謀長であり、2010年に韓国・大延坪島砲撃を指揮した強硬派と目されている。これが2012年7月に玄永哲に交代していることが判明した。金正日によって任命された総参謀長を挿げ替えること自体かなり大胆なことであったが、金正恩は今年の5月に再度人事に手をつけ、玄永哲をクビにし、金格植を総参謀長に復帰させた。その金格植をわずか3ヵ月でまた解任したのである。これはかなり異常な人事である。
金正恩第一書記は高級軍人の任免をそれほど激しく繰り返せるほどに権威を確立しているのか。それとも、側近の影響が強いのか。
今回の人事で、後任には李永吉(リ・ヨンギル)作戦局長が大将昇進と同時に任命された。「新しく総参謀長に昇進した李永吉は江原道駐屯の第5軍団長を務めた軍部の少壮派に分類される。5月には崔竜海総政治局長の北京特使訪問に随行するなど、金正恩時代に入って浮上した軍首脳部に挙げられる」と中央日報は解説している。

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2013.08.29

シリアでの化学兵器使用の問題点

シリアでの化学兵器使用問題に関し気になること
○化学兵器を使用したのはシリア政府軍か、反政府軍か。米国は通信の傍受からシリア政府軍であることが明らかになったと発表しており、これは証拠になりそうだ。もっとも、米国の情報収集力はきわめて高いが、歪曲されて伝えられることはないと考えるのはやはりナイーブであろう。
○疑問は多少あっても、シリア政府軍が使用した可能性は非常に大きいと思う。2012年7月23日、シリア政府のマクディシ報道官は、同国が化学兵器や細菌兵器を保有していると認め、「国外からの侵略がない限り、シリア情勢がどのような状態に陥ってもこれらの兵器が使用されることはない」と述べている。シリアは化学兵器禁止条約に署名していない(世界で北朝鮮など5ヵ国)。シリア政府には何らかの状況下で化学兵器を使用する可能性があることを自認しているのであり、反政府軍に外国勢力が混入している場合使用しても、シリア政府の方針に反することにはならないと思っているかもしれない。
○中国の報道には、「米国製の化学兵器が使用されている」など米国が関わっていることを印象付けようとしている節が窺われる。

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2013.08.28

シリアでの化学兵器ー中国の見方

8月27日の「新華網」は、26日付の米誌フォーリン・ポリシーが、25年前のイラン・イラク戦争の際イラクがイランに対して化学兵器を使用するのを米国は止めなかったと論じていると報道した。
先日の解放軍報といい、中国は、米国も化学兵器の使用に責任があるという印象を植え付けようとしているが、このような姿勢はどこまで維持できるか。

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