平和外交研究所

ブログ

オピニオン

2015.01.04

天皇陛下のご感想

新年に当たっての天皇陛下のご感想は次のとおりであると宮内庁から発表されている。

「昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。
また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染により,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を守っていくことが,いかに重要かということを感じています。
本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。
この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年となることを心より祈ります。」

このお言葉が広く報道されているか疑問に思っている。インターネットで流れている話がきっかけで疑問を抱くに至ったのだが、一般的に、新年の祝賀の際の天皇陛下のお言葉はよく報道され、この「ご感想」はそれにくらべメディアの注目は少ないようである。しかし、元旦のNHKは全文を報道しており、ネットで言われているように、意図的に天皇陛下のお言葉を一部除いて報道しているわけでない。ただし、このお言葉が放送されたのは午前5時38分であり、これを見ていた人は特別の日であるとはいえきわめて少ないであろう。放送時間に疑問を唱えるのはNHKに失礼かもしれないが、NHKが言われているように意図的に手を加えて報道をしていないということであれば、反論してもらいたいとも思う。
この「新年のご感想」は、天皇陛下が歴史を重視され、また、平和を祈念してこられた立場から述べられたものであり、国民として考えなければならないことが詰まっていると思う。

このページのトップへ

Copyright©平和外交研究所 All Rights Reserved.