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2014.10.17

朝鮮の統一国家樹立構想

10月10日、北朝鮮は韓国に向けて連邦制の統一国家樹立を呼びかけた。この統一国家構想は1980年に金日成主席が「高麗民主連邦共和国」という名称で発表したものであり、今回はその再発表である。この連邦国家は「一つの民族、一つの国家、二つの制度、二つの政府」として出発するそうであり、中国の統一国家構想と似ているのでやはり「一国二制度」と呼ばれている。
北朝鮮は最近外交活動を活発化させており、外相を国連総会に出席させ、また、外交の重鎮である姜錫柱をヨーロッパへ送り、またアジア大会の閉幕に際してナンバー2以下の高官3名を派遣し、韓国の首相とも会談させた。このような動きは金正恩第1書記の采配によるものであろう。
我々の今回の訪朝(10月7~13日)の際にも、Ma Tong Hui軍縮平和研究所長は、朝鮮半島の統一は連邦制から始め徐々に一体性を高めていくのがよいと力説していた。同行者の一人から、かりに連邦制が成立した場合、国連の席は一つになるのかとただしたが、それに対する答えはなかった。
北朝鮮の狙いは、朝鮮半島の統一とともに同国の地位の安定を図ることにあるのであろう。また、韓国の朴槿恵大統領は今年の初めから統一問題と北朝鮮との対話に積極的な姿勢を何回か示しており、北朝鮮としては向こうを張って金日成構想を再提案したものと思われる。



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