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2013.10.09

北朝鮮の大幅な人事異動

「金正恩は、北朝鮮の指導者となって以来、党政軍の幹部218人のうち97人を異動させるなど大幅な人事入れ替えを行なった」という趣旨の発表を韓国の統一院が10月8日に行なった。金正恩が高官の人事異動を頻繁に行なっていることはかねてから知られていたが、その激しさにあらためて印象づけられる。なかでも、金正日時代に任命されていた総参謀長の李英浩を玄永哲に代え,2013年5月には金格植に代え、さらに8月には李英吉に代えるなど立て続けに交代させている。総参謀長という軍のもっとも重要なポストをこれだけ頻繁に代えるのは異常であり、熟慮した人事とは思えず、金正恩の気まぐれによることかとも思われるが、金正恩が名実ともに北朝鮮の新しい指導者であることは軍によっても受け入れられているのであろう。
金正恩は若くて経験は浅いはずであるが、相当な実行力の持ち主であるようだ。しかし、これだけひどく人事に手をつけられると、軍が反発しても不思議でない。今後もこのような調子でやっていける保証はない。
この統一院の発表は大公網(香港の中国系『大公報』新聞のサイト)でも10月9日に掲載している。中国(の一部?)から見ても、金正恩の頻繁な人事異動は印象的なのであろう。


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