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2013.09.20

イランとミャンマーへの査察

イランのロハニ大統領は9月18日、テヘランでの米NBCテレビのインタビューで、「イランはこれまで核兵器を得ようとしたことはなく、今後もない」と明言した。非常に明快である。
また、当選後にオバマ米大統領から受け取った書簡の内容については、「前向きで建設的なトーンだった」と語っている。
ロハニ大統領は今月下旬国連総会に出席する予定。国連の場で欧米との関係修復に乗り出すとの期待が高まっている。
一方、懸案であるIAEAの追加議定書の批准はまだ行われていない。これは抜き打ち検査を可能にする措置で、批准の必要性は各国から指摘されているが、今の段階では、イランはまだそこまで用意ができていないのであろう。

一方、ミャンマーのワナマウンルウィン外相は17日、国際原子力機関(IAEA)年次総会で、追加議定書に署名した。かつて北朝鮮と協力関係にあり核開発を疑われていたが、今は疑惑を払拭(ふっしょく)すべく前進しているようである。
イランが追加議定書に署名したのはちょうど十年前なので、その意味ではミャンマーより早かったが、イランの前向きの表明はまだ総論の段階にあり、今後円滑に査察が行なわれるか、さらに見守る必要がある。


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