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2013.07.13

中国での核加工工場建設反対デモ

香港の明報紙(明報新聞網 7月13日)が、廣東の江門市と鶴山市で発生した核燃料加工工場の建設に反対する運動を要旨次の通り報道している。
「400億元が投下されるこの工場は人口密度が高い鶴山市で建設予定であり、抗議運動には香港および海外から参加している者も含まれている。
市政府と専門家は周辺住民に対し、この工場の放射線レベルは低く、健康に影響はないと言い続けてきたが、江門市民がこの建設計画を知ったのは着工直前の今月初めであり、しかも公示から着工まで10日間しかなかった。また、市政府は建設計画を発表する以前に、建設地の住民から建設土地を獲得していた。
昨日(12日)朝8時ころ、抗議する人たちがネットを通じて集まり始め、約2千人に増大し、警察隊が制止しようとするのを押しのけて、市政府の門前にまで至った。しかし、警察は付近の道路を封鎖するなどしたため、その日の抗議デモはいったんそれで終息した。しかし、このようなデモはその日の午後も、また鶴山市でも発生した。
鶴山市政府は10日の公示期間を20日に延長すると発表したが、デモ隊は工場の建設計画を棚上げにすべきだと要求しており、明14日には大規模抗議デモが実行される予定である。」

中国では今後多数の原発が建設予定であり、これにともない、核燃料の再処理工場も必要となる。これは中国の急増するエネルギー需要に応じるため必要なものと考えられている。
この計画全体への影響が問題である。
この「加工工場」の詳細はまだ不明である。
政府の方針に不満な民衆の抗議行動としても注目される。


この数時間後(実際には時間差のため、ほぼ同時であったかもしれない)、鶴山政府は工場の建設計画を中止したこととを発表した。建設予定の工場が住民の反対で中止されるのはこれが初めてではないが、まれなケースであることは間違いない。


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