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2014.05.05

五四運動記念日の習近平の北京大学訪問

5月4日は約百年前の有名な五・四運動の記念日であり、習近平主席は運動の起点となった北京大学を訪問した。しかし、しかし、大学は完全に封鎖され、学生証や身分証明書を所持したものでなければ入校を禁止された(多維新聞4月5日)。
ちょうど1か月後の6月4日は天安門事件が起こった記念日であり、最近その再評価、とくに学生デモを「動乱」とした評価を改める声が高まっており、民主化運動に発展する可能性がある。習近平主席の北京大学訪問は、1919年の抗日・反帝国主義の大衆運動は、本当は大々的に記念したいが、天安門事件の再評価から民主化運動が再発することについては警戒せざるをえない。つまり、同じ学生でもデモ五四運動はよいが、天安門事件はよくないのである。習近平主席の北京大学訪問はそのような微妙な状況を反映している。


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