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2014.11.01

崔竜海(チェ・リョンヘ)の序列

北朝鮮の朝鮮中央通信は10月29日、平壌に建設された「5月1日競技場」の竣工式を報道する際に、崔竜海(チェ・リョンヘ)国家体育指導委員会委員長を黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長より先にあげた。
先般アジア大会閉会式の際に北朝鮮から出席した3人の序列については、黄炳瑞が先であり、次に崔竜海となっていた(10月5日ブログ「ファンピョンソ軍総政治局長の訪韓」)。崔竜海は元来、張成沢処刑の際などにも金正恩の側近として腕を振るった人物である。しかしほどなくして、総政治局長には黄炳瑞が就任し、崔竜海は国家体育指導委員会委員長となったので降格されたという見方がソウルで出ていた。総政治局長は金正恩第1書記に次ぐ序列であるというのは正しいので、そのような見方は常識的であったと言える。ただし、単純に降格されたのでないことについては10月18日のブログ「北朝鮮のサッカーはなぜ強いのか」を見ていただきたい。
しかし、アジア大会から1カ月そこそこの間に、崔竜海はふたたび黄炳瑞より序列が上になり、おそらくナンバーツーになったということである。今回報道されたのは体育施設なので、そのため崔竜海が担当の責任者として黄炳瑞より先に報道された、つまり、指導者としての序列は変わっていないという見方が成り立たないわけではないが、やはり、今回序列が入れ替わったと見るのが常識的であろう。
このような解釈が正しければ、金正恩第1書記は相変わらず激しく高級幹部の人事を動かしていることになる。



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