平和外交研究所

2013 - 平和外交研究所 - Page 63

2013.04.09

ミサイル破壊措置命令

小野寺防衛相は4月7日、北朝鮮によるミサイル発射に備えて破壊措置命令を出したが、政府は命令を公表しなかった。それは正しい措置であったと思うが、そもそもミサイルが飛んできて危険な状態になれば破壊するのは当たり前のことである。それはいつ起こるか分からないので、「破壊命令」であれ、「破壊措置命令」であれ、そのようなことを口に出すのはもちろん、におわせるのもおかしい。必要ならば実行すればよい。
国連の制裁決議も問題がある。ミサイル技術を使ったロケットは人工衛星であってもすべてミサイルとみなすというのは露骨なパワーポリティックスだ。いずれそのミサイルで打ち上げられ、衛星軌道を周回する物体から音楽が聞こえてくるだろう。

2013.04.08

ケリー新国務長官

ケリー国務長官は就任早々、挑戦的な言動を続ける北朝鮮を非難する発言を行なっている。従来の対北朝鮮政策を踏襲し、北朝鮮とは直接話し合いを行なう考えはない、北が義務を果たすべしということらしい。北朝鮮がいらだっているだけに、従来と同じ姿勢で臨むのがよいか疑問もあるが、予想されたことではある。ケリーは就任以前、米朝会話に積極的な発言をしたこともあり、国務長官になると新味が出てくると期待する声もないではないが、基本的には慎重である。上院の外交委員長を務めていた時もそうであった。
一方、中東は、シリア、パレスチナ、イランなどの問題は、部分的には前進していることもあるが、基本的にはいずれも好転していない。引き続き米国の外交にとって最優先の課題であろう。

2013.04.08

核の安全対策の強化

Stanley FoundationのShalon Squassoni論文
(Sharon Squassoni has directed the Proliferation Prevention Program at the Center for Strategic & International Studies (CSIS)
since 2010. She joined CSIS from the Carnegie Endowment for International Peace, where she wrote Nuclear Energy: Rebirth
or Resuscitation? (2009). Her work focuses on policies to reduce risks in nuclear security, nuclear energy, and nuclear
weapons. She spent over a decade in government, advising Congress as a senior specialist in weapons of mass destruction at
the Congressional Research Service, and served in policy positions in the State Department and the Arms Control and
Disarmament Agency.)
日中韓3カ国の核物質管理センター(センター・オブ・エクセレンス)間の協力強化を訴えている。
www.stanleyfoundation.orgで閲覧可能

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