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2013.10.05

無人機攻撃の規制

最近無人機による攻撃により市民が犠牲になるケースが増えている。無人機攻撃は一刻も早く規制すべきであるが、何を規制するかだけでも一大難問である。無人機は汎用品であり、農薬の散布、密入国者の捜索、科学的調査などには欠かせない。ラジオ操作で飛ばす小型飛行機などは趣味に属することであるが、これも規制しようものならごうごうたる非難が湧き上がるであろう。
旅客機を無人飛行させる計画もあるそうだ。そんな飛行機に乗るのは金輪際ごめんだと思うが、ロケットで月へ旅行する日が近づいてきていることを考えると、有人機は安全、無人機は危険というように単純に割り切れないかもしれない。
一部鉄道では、「ゆりかもめ」のようにすでに使われているし、リニア鉄道も無人操作らしい。いずれも一昔前の感覚では、危険である。
では、無人機を軍事用に使用することはできるかと言うと、とくに偵察用の無人機を規制することは非現実的だろう。
無人機に兵器を搭載するのを禁止できるか。兵器搭載の無人機はロケット(ミサイル)とほぼ同じであると考えれば、これも困難である。
問題なのは無人機そのものでなく、それが非人道的な被害を起こすことであり、そこに焦点を当てていかなければならない。たとえば、無人機で攻撃する場合には録画を義務付け、国連などが提出を命じられるようにするのはどうか。それが嫌なら、無人機を一切使わせないということなら合意が成立する可能性があるようにも思う。


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