平和外交研究所

2015 - 平和外交研究所 - Page 21

2015.09.15

(短評)安保関連法案

 参議院での議決が間近に迫っていると報道される中で、9月10日にアップした「安保法制案を強行採決すべきでない」を再度掲載したい。
 
 メディアを見ると、とくにテレビは鬼怒川などの洪水・氾濫に報道が集中しており、安保関連法案への反対の声が隠れてしまっている。どちらも重要なことであり、重点的に報道されてしかるべきだ。
 昨日(14日)、安保関連法案についてアル・ジャジーラ・テレビのインタビューを受けた。その後で、夕方の反対デモの取材に行くと言っていた。
2015.09.13

(短文)中国艦船の米領海通過

 中国海軍の艦船5隻が最近ベーリング海で米国の領海内を通過したと米紙が報道している。
 最近、南シナ海での中国の拡張的軍事行動について米中間でかなり激しい摩擦があった。また、9月3日に中国は強大な軍事力を誇示するパレードを北京で行なった。中国の艦船は8月末に日本海でロシア海軍と共同演習を行なった後の航行だった、などの事情からとくに注目されたようだ。
 中国艦船の航行は国際法に従って行われ、問題になる行動はなかったと米国防総省も認めているが、中国はかねてから米艦船の中国領海内での無害通航(国際法にのっとった通航)に抗議していたので、今回の行動は一貫しないという気持ちがあるのだろう。
 習近平主席が今月末に訪米する。なぜこのタイミングで中国海軍がこのような行動に出たのか、米側でも測りかねているように見受けられる。
2015.09.11

(短文)破壊されたシリアの原子炉の後始末

 2007年9月、イスラエルによって破壊されたシリアのAl Kibar原子炉の跡地は2012年から13年にかけ「自由シリア軍」の支配地域に入ったが、2014年夏からイスラム過激派組織ISが占領した。現在、ISはそこを掘り返しており、何のために、何をしようとしているのか注目されている。
 ISIS imagery Brief, “Syria’s Unresolved Nuclear Issues Reemerge in Wake of ISIL Advance and Ongoing Civil War “ by David Albright, Serena Kelleher-Vergantini, and Sarah Burkhard, June 30, 2015は、「シリアが爆撃以前に使っていたウラニウムや関連施設が現在どうなったか不明であり、北朝鮮に渡った可能性がある。まだシリアにあるとしても闇市場に出回ることもあり、そうなるとISが入手するかもしれない。このほか、ダマスカスから東9マイルの距離にMarj as Sulţān siteという、かつてウラン濃縮が行われていた場所で、反政府軍の支配下に入り、政府軍が爆撃して破壊した施設跡があるが、2014年6月のグーグル地図では変化はなかった」と論じている。

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