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2013.12.18

張成沢事件に関する中ロ協議

張成沢処刑の翌日(12月13日)、王毅中国外相がロシアのラブロフ外相に電話連絡し、その2日後に中国の武大偉北朝鮮核問題代表が訪ロした。張成沢は核兵器問題にかかわっていない。しかし、中国の外相がロシアの外相に電話連絡し、そのすぐ後に中国の6カ国協議代表が訪ロしたというのは異例のことである。ロシア側の発表では中国と協議したのは6カ国協議であったということだけだそうだが、張成沢の粛清と無関係と考えることは困難である。
では、中国とロシアの間で張成沢に関して何を話し合ったのか。第三者には分からないことが多すぎるが、海外に拠点を持ち中国によく通じている多維新聞(12月17日付)は、「今回の事件に関し中国は一カ月前から張成沢が解任されることを把握していたが、政治局会議であのような形で逮捕され、それから間をおかずして処刑されることなどについては中国から事前に知らされていなかった。中朝間では重大問題について相互に通報し合うことを口頭で約束をしていたが、この肝心の時にそれは実行されなかった。中国はもはや単独では北朝鮮をコントロールできなくなっている。中国の外相がロシアの外相と事件後直ちに話し合い、対応策を協議したことはまさに中国に力がないことを示している」などと報道している。
興味深い内容であるが、さらに状況を観察する必要がありそうだ。



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