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2016.01.06

(短文)台湾民進党の南シナ海に関する立場

 台湾の南シナ海に対する政策、と言ってもこれは国民党の政策だが、昨年12月7日の当研究所HPで「(短文)南シナ海に対する台湾の古い政策は見直すべきだ」を掲載した。
 総統選挙を間近に控えた今、台湾では野党、民進党の蔡英文候補に対する攻撃が南シナ海問題にも及んでいる。
 中央社1月5日付は次の趣旨を報道した。

 「国民党の立法院国民党議員団の李貴敏、同党総裁候補の朱立倫、選挙対策本部の胡志強らは5日、立法院で記者会見を行い、民進党の蔡英文候補は当選すると南シナ海に対する主権を放棄することを考慮していると言われている、同候補は公の場でその立場を説明すべきだと主張した。
 民進党のスポークスマンの邱莉莉(女)はこれに対し、民進党の立場は従来より明確だ、放棄説は国民党が選挙目的で作り出したねつ造に過ぎない、民進党の立場は「南シナ海問題については海洋法と国連海洋法条約の精神に従い、航行の自由を各国が共同で確保し、対話と協議を強化し、緊張を高める行為を控えるべきだ」ということであると反駁した。」

注 国民党は共産党と同様、南シナ海のほぼ全域について領有権を主張し、そのため航行の自由を重視する米国と矛盾が生じ、馬英九総統が太平島を訪問することについて米国からたしなめられた。
 民進党にはそのような大国主義的主張がないことを国民党側は逆手に取り、民進党は主権を放棄しようとしていると言って台湾の中国的ナショナリズムに訴えたのであろう。

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