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2017.08.31

北朝鮮による8月29日の弾道ミサイル発射

 8月29日早朝、北朝鮮が日本の上空を越えて太平洋に弾道ミサイル「火星12」を発射したことについては、次のような諸点に不自然さ、人為的な所作を感じる。

 北朝鮮は累次の発射実験について多くの内部映像を外国メディアに提供するなど宣伝の色彩が強い行動を取っている。トランプ大統領が強く反発し、メディアによって大きく取り上げられると、それだけ宣伝の効果があったとみているのではないか。

 トランプ大統領の姿勢は一貫しているか。発言はころころ変わっている。賢明に、必要な発言だけを行うべきでないか。100%日本と一致しているというのはほんとうか。安倍首相の発言はいつも同じだ。

 中国とロシアはどのようにして北朝鮮の非核化を実現しようとしているのか。安保理などでは米国に対抗するという政治目的の行動が強すぎるのではないか。

 日本は、弾道ミサイルが日本に向けられて発射されたのではないのにいたずらに国民の危機意識をあおっているのではないか。Jアラートは核攻撃に有効と国民に思わせるは欺瞞でないか。地下鉄や新幹線は、日本を標的に打ち込まれる場合以外短時間にせよ、止めるべきでない。

 北朝鮮は、遺憾なことに、また実験をするだろう。そうするとふたたび実の少ない応酬が繰り返されるのを恐れる。

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