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2014.07.06

習近平主席の韓国訪問

習近平中国主席が7月3日、韓国を訪問し、朴槿恵大統領と会談した。
中国の国家主席が北朝鮮より先に韓国を訪問するのは歴史上初めてであり、北朝鮮としては当然面白くないであろう。しかし、中国と北朝鮮の関係は習近平の韓国訪問より以前からぎくしゃくしていた。中国としては、金正恩が金正日の後継者となってから一度も中国を訪問していないではないかと言いたいかもしれない。中朝関係は金正恩が親中派の張成沢を処刑したことでさらに悪化した。
しかしながら、北朝鮮はこれまで中国にとって緩衝国であり、中国は何と言っても最後は北朝鮮が現体制を維持することを望んでいたはずである。1992年に中国が韓国と国交を樹立して以来、北朝鮮と中国との関係には大きな隙間が生じたが、それでも基本的な関係は維持していたことが想起される。
今回の習近平主席の韓国訪問は、北朝鮮にとって1992年以来の不愉快な出来事であろう。従来、中朝両国をつなぎとめる最強の紐帯は北朝鮮の中国に対するエネルギー面での依存であったが、ロシアからのエネルギー供給を受けることになれば、これまでの中国の地位をロシアが一定程度代替することはありうる。もっとも、北朝鮮の日本海沿岸にロシアの協力で作られた石油関連施設は今も休眠状態だそうだが、これからは新しい感覚で注目していかなければならない。
中朝関係の行く末は日本にとっても関係がある。韓国が中国と「共闘」して日本に対抗する状況を北朝鮮はどう見ているだろうか。金正恩第1書記が日本との関係を重視していると即断すべきでないが、日本との関係はいくつか拾い上げることが可能である。



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